こまとブログ

大学1年のこまとです。浪人経験に基づいた記事や商品紹介をしたいと思っています。

【名古屋大学】浪人合格体験談

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前期名大工学部の不合格がわかった時から後期試験までの時期、私は本当に生きた心地がしなかった。

 

受ける前はセンター試験の点数が悪くても私は二次の方が得意だしなんだかんだ受かるだろうと思っていた。

 

1日目。名大オープンでは偏差値60は取れていて絶対的な自信があった物理がどの問題も複雑な設定で過去最高レベルの難易度。

 

10分ぐらい経ったかなと思って時計を見ると25分も経っていた。化学が苦手で物理で稼ごうと思っていた私は焦りに焦った。

 

結局物理は2、3割。化学は良くて5割。

 

この日は物理がトラウマになった日だった。見たことない問題の前ではどうすることも出来ない。自信がなくなった日。

 

英語は平均点近くはありそうだし2日目の数学は配点が大きいので逆転は可能。少しでもポジティブに考えて2日目に望んだ。

 

数学も偏差値60超えていたが普段しない計算ミスをしたり抽象関数という慣れない問題に手も足も出なかった。

 

「多分落ちたな。」

 

試験が終了した時そう思った。

 

案の定落ちていた。

 

後期の名工大も精神がやられている状態で受け不合格。私は浪人の道を選んだ。

 

それから1年間、私は名大以外視界に入らなかった。どれだけ成績が上がろうと下がろうと名大を受けると心に決めていた。

 

第1回全統記述模試の物理の偏差値は73.6、第2回は71.2、第3回は76.4。

 

夏の名大オープンでは数学で偏差値81.0、物理で偏差値66.8を記録した。

 

それでも私は確固たる自信を持つことが出来なかった。

 

本番になったら解けないというより複雑な設定の問題が出たら解けない。所詮私は応用力のない負け組なんじゃないかと。

 

結局共通テストの物理では得点換算をしてやっと8割を超える程度。苦手な形式とは言えショックだったし私は人より多く物理に時間を割いて出来るようになっただけの人間なんだと思った。

 

それでも物理の勉強だけはやめなかった。どんなに頭の中にトラウマがよぎろうとも。

 

高1から浪人までずっと片思いだったけれどやっぱり物理が大好きだったから。

 

そして迎えた名大入試本番の日。

 

英語は難化し現役の時よりも出来ていない感触。

 

名大物理とかいうトラウマ教科でミスは許されない状況だった。

 

150分の理科の試験が始まる。

 

例年より化学の大問が1つ減っていることにすぐ気がついた。大幅な形式変化で予定していた化学に使おうとしていた時間配分を変更。

 

先に70分で化学を7割台まで持っていくことが出来た。

 

残りの80分は物理に捧げた。解いている時は何故かいつも以上に冷静で冴えていた。

 

「止め。」

 

私はペンを置き答案を回収されるのを待った。

 

難易度は標準ぐらいだったと思うが複雑な設定の問題もあった。

 

家で解き直すと解けない問題もあったが本番は奇跡的なのか努力が報われたと言うべきか分からないが閃きにより解けていた。

 

解答速報によると力学9割、電磁気8.5割、波動7割あるといった感じだった。トラウマから解放された。

 

答案用紙が回収されている間他人の答案を見て安心していた。

 

電磁気は1問目が出来ないとその後全滅する構成だったが全滅している人がちらほらいた。

 

「やっぱり名大物理だ」

 

ここにいる人の多くが現役の時の私と同じように複雑な設定の問題にやられたのかもしれない、でも私は解けたのだと。

 

私は決して地頭が良い人間ではないし浪人してやっと結果が出たのは才能とかセンスではなく努力のおかげだと思った。

 

数百、数千問物理の問題を解いても本番出るのは大問3つ。

 

なんとも残酷なシステムではあるがそれでも勉強し続けることでその3問を制すことができる。

 

良い意味で捉えると努力が実るシステムなのかもしれない。

 

 

 

この1年間ほど自分と向き合った期間はこの先もないように思う。それぐらい辛く濃い1年だった。

 

受かったからこそ言えるかもしれないが本当に浪人してよかった。

 

浪人させてくれた親。予備校の先生。応援してくれた友達。全ての人に感謝します。ありがとうございました。

 

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浪人生ないし受験生は精神的に苦しくて勉強が手につかないことがあると思います。

 

インスタを開けば楽しそうなストーリー。ひとり寂しく予備校から家に帰る暗い道。ゲームを我慢するストレス。

 

でもいつかそんな辛い日々は終わります。

 

その辛い日々を合格して終えるかは運も関わってきますが勉強してきた分だけ実力も上がり、運も味方につけることが出来ると思います。

 

最後まで足掻いて泥臭くても良いので耐え抜きましょう。

 

この記事を読んでくださった方が合格することを願っています。